KPIを使う意味|”KPI”という中間目標こそ成功の決め手なのだ!

こんにちは。今回はKPIの知られていない大事な意味合いをKGIと合わせて解説します。単なる時系列歴な中間ではないんです。

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最終ゴールがKGI、中間目標がKPIなんですが、よく考えてみると、KGIとKPIとか分けないで、必用に応じて単にその時々の目標を設定すればいいんじゃないかと思う人は多いのではないでしょうか?

全く・・・その通り、です。KGIとKPIは、その意味を理解してセットで使わないのであれば、不要なんです。

でもこの二つのことばが存在し、使い分けている意味は、もちろんあります。KPIの持つ『中間』という言葉には少なくとも3つの意味があるんです。普通は時系列的な中間という意味で設定してます。でもそれでけではありません。ここではそれを説明します。ではさっそく説明を始めましょう。

KPIの表す「中間」の意味は3つ

(1)時間という視点からみた中間

まずは普通に使われている時間的な中間地点という意味です。

「期日までにあと何日だから、何%仕上げておこうというような場合はこちらの意味で、皆が使います。誰でもわかる意味合いです。

  • KPI(中間) 
    時間、日次、週単位の目標
  • KGI(最終) 
    最終的な完成期日、繰り返し作業する場合は月次、四半期、年次の目標など

(2)組織という視点からみた中間

では、2つ目の意味です。これらの言葉は組織の単位でも使い分けをすべきなのです。組織全体がKGI、各部署の目標がKPIといった感じです。

  • KPI(中間)
    事業、チーム(部、課)といった小さな組織の目標
  • KGI(最終)
    会社全体、事業部全体といった大きな組織の目標

(3)行動という視点からみた中間

3つ目は、ちょっと抽象的なんですが「行動面」から見た中間です。こちらは例もつけておきますので、見てもらうとわかると思います。

  • KPI(中間) 
    社員、チームの具体的な行動目標、SMARTと呼ばれる見える化された目標。
    例:「解約件数」「顧客訪問回数」「欠品数」など
  • KGI(最終)
    組織全体の総合的な成果、抽象化された目標
    例:「売上」「シェア」「利益」など

以上のとおり、KGIとKPIには3つの「中間」の意味があるんです。

KPIとKGI 使い方の具体例

では、具体例を挙げますね

(例)BtoBの法人営業

KGI
全社の売上、利益、市場シェア
KPI
各事業部の個々のセールスパーソンについて訪問数、見積数、商談数

(例)アパレル通販ショップ

KGI
全社の売上、利益、市場シェア
KPI
いいねの数、月間PV、ユニークユーザー数、成約率

このような感じになります。いかがでしょうか? KPIは最終ゴールのKGIについて、時間的な視点に加え、組織、行動といった視点から見て設定することにも意味があるということを理解していただけたでしょうか。

今後は、こうした観点からもKPIを見直し、より良い仕事につなげていただければと思います。お読みいただきありがとうございました。

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