仕事でモチベーションのアップは必要ありません。無駄です!

マインドセット

こんにちは! ビジネスコンサルタントの管理人です。

ここでは、モチベーションが出ない、やる気が出ない、心が折れてしまいそう、といった場合、どうしたらよいかを説明していきます。

仕事でも日常生活でも、やる気が出ないけどやらないといけないことってたくさんありますよね。

仕事で、まずモチベーションが出ない代表といったら営業活動がその筆頭でしょうか。あと事務処理がそうだという人もいますね。

では仕事のモチベーションが下がってる理由は何でしょう。それは、既にあなたも感じているとおりです。

はい、心の底からやりたいと思えないからですね。

趣味や楽しみのために人に会いに行くのはウキウキしますが、営業で外回りとなると、全く別ですね。いっしょに考えろというほうが無理じゃないかと。それは、営業の外回りは、給料をもらうためにしょうがなくやっているからですね。

さあ、こうした場合どうしたらよいのか?

心理学の世界では解答が出ています。

「モチベーションを上げる必要はありません。」

少しはホっとしましたでしょうか?

自己啓発セミナーとか、でかい声で朝礼をやるとか、エナジードリンクを飲むとかは、短期的には気分が高揚しても、長期的には意味がないしデメリットさえ生じます。

短期的にやる気を出す方策に飛びつかないでください。

ではどうするか?
仕事を放り出していいというわけではありません。

必要なのは取り組む「心構え」をちょっと変えるだけでいいのです。

では、詳しくこれから理由を解説していきましょう。

やる気が出ないのはあたりまえ

やらなくてはいけないことをやる場合、全然やる気が出ないといったことは誰にでもありますよね。そのときは、

「やる気が出ないな、まずはやる気を出さないといかん!」

あなたも時々は、このように思うのではないでしょうか?

小学生のころを思い出してください。

勉強をしない理由は

「だって、やる気がないもん」

ではなかったでしょうか?

大人になってもその延長で、「やる気」を出そうとしてしまいます。でも、これは間違ったアプローチなのです。

やる気を無理に出すというのは、感情を思った通りに動かそうとすることです。

あなたもわかる通り、これは無理です。自分の心を自由にすることはできません。無理に笑うぐらいはできますが。。。

それでは心理学でわかっているやる気の出ない原因を理論的に説明しましょう。キーワードは「自己決定」です。

自分で決めたことしか本気になれない!自己決定の理論

心理学に「自己決定理論」というのがあります。モチベーションの仕組みを明確に説明してくれています。

モチベーションを高く持てるかどうか、それを一言で言うと、

「人のモチベーションはどれくらい自分で決意、決定できたかの度合いにより決まる」ということだそうです。

モチベーションは心理学用語で「動機づけ」というのですが、その行為自体がやりたいと思える動機づけを「内発的動機付け」、その反対で報酬があるから仕方なくやるというのを「外発的動機付け」というように分類しています。そしてその中間の段階も2つほど設定されてます。

結論としてはなるべくモチベーションを上げるには「外発的」から「内発的」な動機に近づけていくのが賢い方策とされています。

自己決定度=低い
(好ましくない動機づけ)

自己決定度=高い
(好ましい動機づけ)

外発的動機づけ 外部の報酬のみで動機づけされている状態。お金での動機付けが一般的です。
取り入れ的動機づけ 自分の中に外発的動機づけを取り入れるという段階。
名誉心、恥ずかしさ、義務感で、どうにかやり続けている状態。
同一化的動機づけ 動機を自分と同一化し、楽しいとはいえないことも納得の上で 、目標や成長に必要だからやり続けている状態。
内発的動機づけ その行動自体が自分にとっての報酬である状態。趣味とかレジャー、デート等は完全にここですね。

出所:ロバート・ビスワス=ディーナー 『ポジティブ・コーチングの教科書』草思社 2016年

上記の表が自己決定理論の説明です。
下の状態にいくほど、無理せずモチベーションを持って取り組めるわけなんです。

自己啓発セミナーに出るとか、上司や同僚に激励をしてもらってもそれは、「取り入れ的動機づけ」のレベルでアプローチしているだけなのです。

どうせ数時間で冷めてしまいます。それならば下の「同一化的動機づけ」に状態を移動させるほうがいいわけです。

でも「そうはいってもできるのか」と思いますよね。

では、ここでイチロー選手の言葉を紹介しましょう。
モチベーションについて考える格好のヒントとなると思います。

これでいいと思えるものを見つける。
確かに、その瞬間は「今は、これでいい」って思えるんです。
でも、 1週間後には、また変わってくる。
「これでいい」と思っていたものが、「いい」とは思えなくなってくる。
それで、今度は「もっと、いいもの」をまた探し求めなくてはならない。
この繰り返しなんですよね。
でも、この探し求める、ということが面白いし。
これが、野球を続けられるモチベーションなんですよね。

*   *   *   *   *

自分は幸せな人間だと思う。
不幸な人間って、何事も何の苦労もなくできてしまう人でしょう。でも、それでは克服の喜びがなくなってしまう。
「楽しんでやれ」と言われるけど、
僕はその言葉の意味がよくわからない。
「楽しむ」と言うのは、決して笑顔で野球をやることではなくて、充実感を持ってやるもんなんだと
僕なりに解釈してやってきましたけど、
それにたどり着くまでには「楽しんでやる」というような表現は、とてもできなかったですね。

出所:児玉光雄『この一言が人生を変えるイチロー思考』三笠書房 2009年

いかがでしょうか。明らかに「同一化的動機づけ」のレベルです。いやすでに「内発的動機づけ」レベルなのかもしれまません。
一流の人がモチベーションについてどう捉えているかのよい例だと思います。

いかがだったでしょうか。確かにそうだ、イチローは凄いよ、でもあなたはこれはすぐには真似できないと思うでしょう。

では、あなたのために、理想的な動機づけに持っていくためのアドバイスをいくつか述べたいと思います。

モチベーションの質を高める5つのポイント

ではモチベーションを感情レベルで操作するのではなく、その質をより内発的なものにしていくためのポイントを説明します。イチロー選手ではない、普通の人でも実践できる内容ですので安心してください。

自分の行動を肯定し暖かく見守ること

どんなことでも、最初からうまくいく人はいません。すぐに結果が出るわけがありません。最初はみなだめなところから始まるのです。それなのに懸命に取り組んでいるそんなあなたを否定してしまっては可哀想です。
特に、外発的動機づけで動けない自分を否定してしまうと、根本的に自己肯定感が低くなってしまう恐れがあります。注意してください。

プロセス自体を大切にする

イチロー選手の言うとおりで、仕事の結果ではなくその過程の一つ一つを、やり遂げることを目標にすることです。

例えば営業マンであれば、売上目標が提示されても、それはそれで置いておいて、あなた自身はプロセスの一つ一つに注力してください。訪問件数、営業トーク、製品知識などの細かい部分を向上させることです。

頑張らないこと

これは努力しないという意味ではなく、「頑張らねば」「絶対しないといけない」という気負いを持たないということです。百害あって一利なしです。
それよりも、?のことに集中してください。適切で具体的な行動を積み重ねることだけに淡々と集中してください。頑張るモードは捨てましょう。

過去の似た状況を思い出す

生きてきた中で、努力した結果、成果を掴めた経験がきっとあるはずです。そうしたことを再認識できれば、あなたの自信に必ずつながります。小さい頃のことでもかまいません。思い出してください。

承認すること

承認とは、上司のはんこをもらうことではありません。
あなたが日々、できた行動を、あなたがきちんと認めるということです。そして自分自身にマルをつけてあげてください。実際に行動一覧表を壁に貼って記入してもOKです。あなたの努力は、実際には上司や顧客は100%は把握できません。わかっているのはあなただけです。絶対無視せず認めてあげてください。
私の知る一流の方は、これができています。

以上がポイントです。やる気が出ないのに、どうしても取り組まないといけない場合にはぜひ試してみてください。

それから、もしもあなたが人を指導する立場になったら、部下に対しては以上のことについて気をつけてあげてください。特に「承認すること」を忘れぬように!

補足

以上で述べたことは、やる気が出ないが、それでもやらなくてはならない場合の対処法です。短期的な対処法だと思ってください。長期的には時間をかけてモチベーションが出ないものごと自体を減らしていく努力をすべきです。

とはいえ、イチロー選手のように、自分の興味・関心のある、かつ強みである分野でさえ、自分を高めるようとするときに、何らかの抵抗は伴います。そうした意味では、モチベーションを高める工夫はずっと必要なのかもしれません。

まとめ

モチベーションは無理に上げる必要はありません。
感情を操作することはできません。
そうではなく、その物事に対する取り組みの姿勢を変えましょう。
金や他人からの評価ではなく、自分自身で決めた何かのために取り組んでください。必ず変わります。
以下の点に注意すればきっとうまくいくはずです。

(1)自分の行動を肯定し暖かく見守ること
(2)プロセス自体を大切にする
(3)頑張らないこと
(4)過去の似た状況を思い出す
(5)承認すること

5つ全部で無くともかまいませんので、ぜひ試してみてください。