自分の強みの見つけ方は大きく分けて3つ
自分の強みは何かと聞かれて、すらすらと即答できる人は、まずいないでしょう。これは強みに限りませんが、自分自身のことはを把握するのは難しいからです。よく自分の背中とか瞼とか、見ることができないものに例えられますね。また面倒で気恥ずかしいということもあります。 強みの重要さが、欧米を起点として広まったことで、ここ10年で強みを見つける技術やしくみも本当に進歩しました。専門家も国内には数名しかいませんでしたが、今や強みを知らないコーチやコンサルタントがいないぐらいになりました。強みの見つけ方をここで整理しながら説明していきましょう。 強みの見つけ方は、大きく分けると次の3つがあります。- アセスメントテストを受ける
- 自分で自力で書く
- 人に聞く
自分の強み 診断法? アセスメントテストで診断
日本語で受験できるテストのみ掲載します。他にもありますが、この3つを試してからで十分です。 お薦めする順番で説明します。Realise2 (有料)
WEBサイト イギリスのCAPP社で開発されたポジティブ心理学に基づく、強み発見活用ツールです。WEBテストです。アレックス・リンレイを中心としたポジティブ心理学者のグループで開発されました。アレックスは、著書が10冊以上あるヨーロッパのポジティブ心理学会の重鎮です。Realise2では人の感情・思考・振る舞いを組み合せた特性を60にパターン化し、その60の特性をそれぞれ(1)活力、(2)パフォーマンス、(3)頻度という観点から計測し、何が「強み」で何が「弱み」かを明らかにします。 Realise2によって、「活用している強み」「もっと活かせる強み」「習得した特性」「弱み」の4点が分かります。「弱み」まで分析してくれる最強のアセスメントツールです。Clifton StrengthsFinder (本の購入で無料)
WEBサイト アメリカのGallupが開発したWEBテストです。スキル、才能、知識の独自の組み合わせを34の強みに分類i。自分がどの強みを持っているかを適合順に示してくれます。『さあ才能(じぶん)に目覚めよう』『ストレングス・リーダーシップ』という本を購入して付属しているアクセスコードを使用すると無料でTOP5位までの情報を得られます。Realise2よりも簡素ですが、逆にシンプルさは捨てがたいものがあります。一番低価格のTOP5でも、それなりに参考にはなります。 参考サイト ストレングス・ラボペンシルバニア大学 強みのテスト
日本人向け案内サイト 米国ポジティブ心理学の権威者であるマーティン・セリグマンが中心となって開発した強み診断ツールです。アセスメントテストによる強み診断のまとめ
以上の3つのうち、有料ではありますが、Realise2が提供される情報量が多いし、説明がわかりやすいのでお薦めです。 Clifton StrengthsFinderは、解説的な本がたくさん出ている上、日本では一番浸透しています。本を買うと無料というのもいいですね。自分の強み 診断法? 自分で書き出して分析
自力で強みを見つける、発掘するためには、書くのが大の苦手だという人を除いては、ぜひチャレンジしたほうがいいです。これは2つのアプローチがあります。専用のワークシートに書いて強みを分析する方法 (無料もあり)
まずは、強みというものを念頭において、それを見つけるために、関連する事柄をどんどん書いていくというものです。 最近では無料で、強みを見つけるためのツールが用意されていたり、市販で売ってたりします。市販品というのは高校生や大学生向けのキャリア教育関連の教材です。たいていそうした教材の数ページが強み発掘に充てられています。1~2時間でちゃちゃっと書き出す感じですね。 それから強みをテーマとしてきちんと作りこまれたものもあります。下記は無料とは思えない高品質で、とてもよくできています。時間があればやってみるといいと思います。ジョブ・フィードバックという、過去の「成果」から自分が持っている強みを探し出す方法。そしてかのドラッカーが推奨していたフィードバック分析法(現在から未来へ向かって分析するという驚きの手法)も丁寧に解説されています。強み発掘【完全版】 「私の中の中心軸発掘ワークブック」(無料)
これが完璧にできれば、かなり自分を深く知ることができるようになると思います。一般の人はもちろんですが、コーチ業やカウンセラー業の方など人間相手のビジネスをやられる方たちもやっておかれると、絶対ためになります。自分史を書いて強みを分析する方法 (無料)
自分史ってご存知でしょうか。最近は終活がらみで死ぬ前に人生を振り返ってを記録したものという意味で一般に使われてます。 ここでは、起業家が自分のこれまでの人生を振り返り書き出したものを指します。 過去から現在へ自分の行動を書き出します。自然と人生を振り返ることとなります。その際に、強みを見つけるためのヒントやキーワードをもとに、強みを見つけていきます。上記の「強みだけを過去から拾い出す」よりも手間がかかるように感じますが、こちらのほうが強み以外の大事な情報もいっしょに得られるので、私がこちらのほうがお薦めです。 書き方としてはこんな感じをお薦めします。「マトリックス式自分史」です。 適当な用紙を用意して、上を過去、下を現在として設定。横方向に、適当な項目を設定します。下記は参考例ですが、いろいろと試してみて一番書きやすそうなパターンを載せてみました。 主な出来事の欄に、あなたが印象に残っているさまざまなことを書いていきます。年代 | 主な出来事 | 人間関係 | 業績・表彰 | ヒントからわかった強み |
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幼稚園 | ||||
小学校 | ||||
中学校 | ||||
高校 | ||||
大学 | ||||
会社(1社目) | ||||
会社(2社目) |
- 人からは当たり前なのに感心されたことは?
- 言われなくても自然とやっちゃってたことは?
- これは人に負けなかったということは?