今回の記事は、がんばっていろいろな計画を立てて自分を向上させようとしても、どうしてもうまくいかずに挫折してばっかりしている方にぜひお伝えしたい、「失敗しない目標設定のコツ」についてです。
結論は実に簡単なことなんですが 、心理学や脳科学の裏付けのある間違いのない方法です。私自身の経験を含めて話していきます。では始めましょう!
目標設定と挫折を繰り返す日々
私はつい最近まで計画通りなんて、全くできなかった人間です。しかもADHD(発達障害)なので段取りをする能力が根本的に欠けています。
ですが科学に基づいた正しい方法を実践することで、いろいろなことができるようになりました。その話をしたいと思います。
私は読書が大好きなのですが、これを収入のアップには活かすことができずにいました。
本から得た知識を、アウトプットしマネタイズをしていきたいと思っていたのですが、仕事が忙しくどうにも時間が取れずに困っておりました。
とりあえずブログのサロンに入り、逃げ道を断って頑張ろうと思いましたが、結局リバウンドが来て、頑張った期間の倍ほども時間を無駄にしてしまいました。
次は目標達成についての知識が未熟だったことが原因かと思い、目標設定やプランニングの本をしばらくは読み漁ったのです。
そうした中で、偶然ネットで知り合った主婦のブロガーの方から「自分を受け入れ大事にし、好きなことを自分のペースでやっていくことが大切だ」ということを教えていただきました。このことが私の生活に革命をもたらしました。
それまでまともに、決めた通り計画通りやったことなど皆無だったんですが、徹底的に自分を受容しまくり、簡単に、すぐできる、自分の好きなことをコツコツと書いていくようにしたのです。
その結果、思っていなかったような形で、読書がお金に変わるようになってきました。あれほどパーフェクトな計画を立てても全て挫折していたのに、気楽で好きなようにやると、結果的にはうまくいきました。
不思議だなぁ~と思うっていたところ2冊の本に出会って、その理由がわかったのです。
それは意外にも、「自分を大切にして、簡単な小さなことを1つでいいので、コツコツと続けていくことが結局は勝利につながる」という科学的な事実でした。今回は私が得られたこの知見について、お伝えしたいと思います。
この記事を読んで役に立つと思われる方
こちらの記事を読んで、役に立つと思うのは以下のような方です。
- 意志が弱くて目標が達成できなくて悩んでいる方
- 挫折の連続で人生を送ってきた方
- 発達障害で、段取りがうまくできない方
- 熱しやすくて冷めやすい方
- 三日坊主になりがちな方
- なんでもグズグズとやってしまう方
この記事は、自分の能力で目標を達成したいというようなときに役に立つと思います。
今までに出来なかった趣味、資格取得、仕事、副業、ダイエット、など自分自身の何かを変えることについては、変えていくことができると思います。
なお他人の思惑がかなり強い影響を及ぼすようなこと、例えば知事や名誉等を獲得するといったようなことは.自分の努力だけでは難しい面がありますので、ある程度の展開はあると思ってください。ですが自分自身の成長や向上は.それだけでも10分価値があるものです。
結論
何をやったらよいかということですが、結論は以下の通りです。
決めた目標を達成できずに挫折する原因とは?
さて、この結論について皆さんはどう思われるでしょうか? 常識とは正反対だと思いませんか?
そもそも成功は「大量行動」と「勝利からの逆算」そして「強い目標達成への思い」といったようなことが大事だと言われてますよね。それから使命感とかでしょうか。
よく一流のアスリートが小さな頃から目標達成に向けて宣言し、それを実現させてきた事は美談としてよくマスコミにも登場します。
しかしながら、それは誰にでも当てはまることではありません。だからこそ称えられると言うことですね。それはそれで素晴らしいことなのですが、実際には置かれている環境と個人の資質によって、違いがあり誰もが目指するものではないのです。そのことは後ほど詳しく書きます。
ではよくある挫折するパターンを書いてみましょう。私が今まで体を鍛えるとか英語を勉強するとかダイエットする、早起きするといったことでよかったパターンです。
- ゴールを決める</li>
- 成功した自分をイメージ</li>
- それに至るための方法を探しまくる</li>
- 大きな目標、計画を立てる</li>
- なかなかうまくいかず挫折する</li>
- うまくいくための情報を再度収集する</li>
- また計画をきちんとを立て直す</li>
- また挫折</li>
- 以上を繰り返す </li>
- 駄目な自分にウンザリして、あきらめる</li>
例えば英語の勉強にしても、大量のハウツー本を購入したくさんの成功者の勉強法を分析して、理想的な計画を立てます。しかし時間的にも体力的にも1日で挫折し、さらにハウツーを求め方法論だけに詳しくなっていくという大変残念なパターンです。
あなたはいかがでしょうか。このようなパターンから脱出したいものですよね?
成功するための原則を整理してみよう
では、そもそも目標達成すること、何かに成功するために必要な事はなんなのでしょうか?
ここでは、一般的な道理にそって考えてみましょう。いろいろ手元にある資料をみると、おおよそ次のようなことがですね、載っています。
まず最初は、成功するまで行動を続けるということです。これは誰もが納得することだと思います。小学生でもわかる理屈なんですが、これを正面から研究した学者さんもいます。ポジティブ心理学の分野における天才的な心理学者、アンジェラ・ダックワースが提唱したもので、ダックワースは、これをやりぬく力=GRITとして取り上げ研究しました。本も結構売れましたね。
次によく言われるのは、正しい行動をするということです。正しい努力をするという人もいます。なおこれもその通りですね。間違った事をやっても無駄になることが間違いありません。また似たようなこととして正しい方向に向かうと言うことも言われます。東京から大阪に行くのに東北方面に行ってはつきませんよね。
それから他に言われることは、個性にあったことをやる、素直にやるなどがあります。多分このような事は他にもたくさんあるのだと思いますが、この辺にしておきます。
ちなみに、明日いろんなことが言われてはいるのですが、最終的には「成功するまで行動を続ける」ということに集約されると思います。何故ならばそれは、たいてい行動の中にいろいろなことを試すとか、新しいことを試すということも含まれているからです。優れた形は間違った成果の出ないようなことに固執し続ける事はありません。様々な挑戦もそこには含まれています。
ですのでやはり先程の成功するまで行動を続けるということが目標達成の唯一の原理原則だといって良いと思います。
脳科学と心理学から見た挫折する原因と理由
では次に、なんてそういうことがわかっているのに、人は失敗してしまうのでしょうか。
そのことについては科学者が次第に明らかにしてきています。主に脳科学の世界で言われていることですが、人間の脳はそもそも変わることを嫌う怠け者というような捉え方あります。これはどういう事かというと、新しい事を行うには常にリスクを伴うので、生物として今までの同じことをやろうとするという性質を持っているということです。また脳は新しいことを習得するには、そのニューロンという配線を新しく組み直す必要があるようです。これも結構なエネルギーを消耗するので、脳としてはあまりやりたがらないらしいです。このことが日常生活にいろいろと影響を及ぼしているわけです。このことが最も大きい影響を持つとおもうのですが、他にも、いくつか目標どおりに行動することを妨げる要因があります。上記と関連したこともありますが、掲げておきます。
(1)現状維持バイアス
現状をの生活を維持しようとする傾向のことをいいます。変化によって得られるリターンより、失う可能性のあるリスクに対して過剰に反応してしまう傾向のことをいいます。とにかく現状を変えることに抵抗をしようとする働きです。例えば早起きはきっといいことがあるのですが、夜遅くまで起きてテレビを見ることの方が楽しければ、やはり現状維持を選んでしまうものです。
(2)現在志向バイアス
未来の利益よりも目先の利益を優先してしまう心理のことです。例えばこれをやったこと将来必ず役に立つということでも、やらない事、できないことは沢山ありますよね。たとえば夏休みの宿題とかです。
(3)自己効力感の不足
人間はこれならできるだろうという予測や思いによって、行動の可否を決定します。つまり自信がある事はやるし、自信がない事はやりません。個人差もあるんですが、人生のさまざまな面において自信の有無は重要です。
(4)自己肯定感の不足
これが自己効力感とも関係していると言われていますが、自分自身を極端に 否定したり、人と比べて劣等感を感じるようですと、アクティブな行動がやりづらくなります。
(5)疾病や障がい
これはここに書くまでもないのですが、疾病や障害があれば日常の行動に支障が出るのは当然ですね。見逃してはいけないこととして「発達障害」があると思います。私もそうですがその影響によっては、段取りをくみ進めていくということが、そもそもうまくできないということがあるそうです。私がそうです。
大事なことを最後に書きます。意思が弱くて目標が達成できないのではないということです。以上のようなことが原因なので、自分を決して責めないでください!
目標を達成する原理・原則
それでは次に目標を達成するための方法について述べたいと思います。この分野については心理学者や行動経済学者がいろいろな学説を発表しないよう整理してくれています。それによると目標達成する方法は主に3つと言われています。
1 強制力
これはとにかく強制的にやらせる方法です。命令とか契約とか生きていくためとか、何らかのやらざるを得ない状況や環境を設定することで行動させるということです。これはある程度、行動を続けさせることはできますがで本人の意思に反している面もあるため、状況が変化すると何もしなくなる可能性が大きいです。
2 報酬
これは金銭、名誉、地位、他人からの承認といった本人にとって魅力的なモノを対価として与えることで行動を続けさせる方法です。
3 利便性
この利便性とは、本人がある程度納得できる合理的な理由によって行動をしていくといったことです。強制力や報酬と比べると即効性はありませんが、長期的には最も有効だとされています。例えば歯を磨かないと虫歯になるから毎日歯磨きを欠かさないといったことです。
4 その他
それからその他に比較的効果があるものとして、ゲーム化をするとか仲間を作って一緒に行うというような最近は有効だと言われています。ゲーム化は最近ゲーミフィケーションと言われており、コードを継続させるとかモチベーションを上げるための有力な手段として真剣に検討されていますが、個人的には有望だろうと思っおります。
さてこの4つの目標達成の原理ですが、最も望ましいのは3の利便性により行動を継続させることです。ですが、なかなか人間はすうはいかないので強制力や報酬も適当に使い分けるというのが普通だと思います。
従来の目標設定方法の間違いをチェック
さて、科学的な視点で目標達成について色々見てきましたが、従来の方法のどこが間違っていたのかを簡単にみていきましょう。
勝利からの逆算
これはそもそもゴールについて必要なことをすべて書き出し、それに必要なことを順序よく行っていくということです。これは人間の持つ行動力は自由に制御できるという前提に基づいています。勝利に必要なことを全て計画通りやっていければこれほど素晴らしいことはないのですが、行動を左右する脳や意志力を見積もってから計画を立てるべきでしょう。
完璧な計画を立てる
これは間違っております。あなたにとって未知のことをやる場合にすべてを見通すことは不可能だということです。ですので完全な計画はそもそも建てられません。
イメージング、イメージの写真を貼る
達成したいゴールについてのイメージをしっかりと持つということ、そしてそれを日常で常に意識するということは大切なことです。しかしそれだけでは目標達成はできません。そこから具体的な行動につなげる何かが無いとに描いた餅をなってしまいます。woopの法則について勉強すると間違いがわかりますよ。
大きな夢を持つ
大きな夢を持てとか大志を抱けというようなことが言われます。このこと自体は否定しませんが、それにより目標達成が保証されるわけではありません。例えば一流のアスリートはほぼ全員がそれなりに大きな夢を持って頑張っています。調査によると大きな夢を持っていないアスリートはほぼいないようです(まぁ調べるまでもありませんよね)。ですが、実はあなたのご存知の通り世界レベルで活躍できる人もいれば、そこまでいかない人もいます。彼らの真摯な思いにそれほど大きな違いはあると思いません。
アファメーション
フォーメーションというのは、目標とすることに関するキーワードを唱え続けること言います。これもとても良いことだと思いますが、これだけでは行動はできません。同時に継続した行動の大切さを認識することです。
祈る、引き寄せの法則、瞑想
これらのことも大切ですし、補助的な意味ありますが、行動があってこそです。精神世界の好きな方は、こうしたことに努力されていると思いますが(実は私もそうですが)、少なくとも生身でこの地球に生きている間は、行動を主体にしたほうがうまくいくらしいですよ。世の中でいう超能力とか特殊な能力を持っておられる方に聞いても同じように言われると思います。海外のある精神世界の大御所の女性は、同様のことを言ってまして、例えばダイエットは、神秘的な力を用いて体重を減らすよりも、食事能力や生活習慣を変えるほうがはるかに少ない労力で済むと言っておりました。
以上、わりとよく言われている代表的なことを掲げてみました。どれも悪くはないのですがそれだけを完璧にしても、通りである行動の継続の保証にはならないと思います。基本は先に掲げた合理的な利便性による自分の説得が基本だと思います。
目標達成の基本
(1) 自分自身を肯定する
過去の自分の全ての挫折を当然だったと思って受け入れ許してください。これから何が起こることも前進する気持ちがある限り全く問題がないことを何回もあなた自身に言い聞かせてあげてください。これを信念としてください。
(2)最初の情報収集はざっくりでOK
計画に時間をかけすぎないことです。計画作業に脳の貴重な力を消費しないようにしましょう。またプランニングに酔うことは現実逃避と同じです。それで満足してしまうこともあります。
(3)はずせない条件は明確にしておこう
(4)やるべきことがポイントを絞る、100%直接関係することをやる
(5)最初にやることは1個だけに絞る
勝利や最終目標から逆算すると、うんざるするほどたくさん項目が出てきます。マインドマップやロジックツリーでたくさん書き出してもどうせ全部を最初からできません。
(6)今すぐに簡単にできること
とにかくシンプルで簡単にできること、数分で終わる事をやるべきことの1つとして設定してください。今画面を見ているあなたが1分後にすぐ始められるようなことでないと長続きはしません。
(7)最終ゴールのイメージは建前でなく本音ベースで
(8)とりあえず、1カ月続けることを目標にしましょう。
うまく行き出したらどうなるのか
では次にうまく行動が継続できた時の様子や効果について私が実感できてことを述べます。
- 自分に対する自信が増します。劣等感が減ります。
- 1ヶ月続けると、やることが当たり前になるので苦労せずできるようになります。
- 向上心ややる気が出てきます
- 自己効力感が増します
- 意志力が増します
- 理想の現実が近づく(当然ですが)
注意事項
とにかく一日も欠かず行動すること。ダメだったらもう一度再スタート。 30日間やり続ければ、やらないことが不快んになります。よく言われますが、歯磨きと同じです。
継続行動できている一流アスリートの意外な真実とは?
ずっと第一線で活躍し続けている方(アスリートなど)は、一見同じことをやっているように見えても、実は毎回違う目標を設定をしながら、飽きたり疲れたりしないように上手に自分をコントロールしているそうです。参考文献に書いてありますので興味がある人はぜひ読んでください。
成功者は、目標に向かって自分なりに考えたさまざまな「小さいシンプルな」施策や工夫を、貪欲にスピード感を持って試しまくることに生きがいや楽しみを見出しているようです。
これは仕事でもスポーツでも同じなようですよ。
まとめ
とにかく、ゴールを決めたら、それに結びつくことを一つ決めて、毎日コツコツやってください。筋肉をつけたいなら、毎日一回スクワットをするでもいいと思います。どんなにくだらないことでも馬鹿にせずやりましょう。うしなうもの
おすすめの本と参考文献
こちらの本も大事な2冊の1冊です。実践についてはこちらの本が大いに参考になります。
GRIT(やりぬく力)を最初に有名にしたダックワースの著書。彼女自身も天才ですな。
GRIT(やりぬく力)を抜きにこの手のことは語れません。ダックワースの本で述べられたことの実践編です。
まさしく「変われない」を変えるスイッチの種類について語られている名著です
ビジネスでも、できる人がやっているのは同じ。小さなことの積み重ねの延長に成功があることを実感できました(凡人と違うのはスピードだけ?)
発達障害も一つの個性。弱みはこのような知識を得てフォローしていきましょう。
目標達成に必要なこととしてはずせない。名著が漫画で読めるとはありがたいです!
一つのことに集中するということの意味を知ってください。みんなに読んでほしい本です。
眉唾的な成功法則が溢れています。間違ったことに振り回されないよう、時々こうした書物にも目を通しましょう。
私が出会って大きな気づきを得た1冊です。ここで述べたことの多くはこの本に基づいています。