ブログ プロフィール文の書き方|なるべく詳しく書いたほうがよい心理学的7つの根拠とは?

ビジネスのブログにおいて、「誰」が書いているかということは、実は提供している商品・サービスと同じぐらいもしくはそれ以上に大切なことなんです。でも意外におろそかになっていませんか? 「誰」が経営し、商品を選び、売っているのかということをユーザはすぐわかるようになっていますか? 「誰が」という情報はないがしろになりがちですが、実は最も大切なことなのです。その理由は2つあります。

プロフィールが大切な理由とは?

理由1 商品・サービスのみでの差別化は無理

理由の1つは、売っている商品・サービスのみでの差別化は難しいからです。世の中で提供されているもので競合するものや、比べられるものが無い商品は、まずありません。短期的にみればあるかもしれませんが、長期的にはいずれ似た商品やサービスが出てきます。いわゆる真の差別化というのは、現状では難しいのです。「価格」で勝負するということも可能ではありますが、安くするだけというのは長期的にはベストな方法とは言えないでしょう。

理由2 顧客は自分が共感できる人から買いたいから

理由の2つめは、顧客は自分が共感できる人から買いたいと思うからです。例えばある人が買いたい商品があり、複数のお店で売っている場合、人はどうやって購入先を選ぶでしょうか。価格も同じで立地などの利便性も同じであれば、たぶん感情的な要素で選択することになると思われます。 サービスの購入でも同じでしょう。医者や美容院など一定水準の提供されるサービス水準が保証されているものでも「誰に」ということは重視する人が多いと思います。 以上のとおりですが、そうすると売っていくためには「誰が」売るのかということについて、適切にかつ表現、記載していくことが重要となってきます。

科学的な7つの根拠とは?

ではどうするかを考える際に参考になるのが学術的な知見です。学問上はこうした人間関係、対人関係について扱う分野があります。認知心理学や社会心理学です。ここでは誰がということを表現する上で参考になる知識・概念を紹介しましょう。

1. 印象形成

人間は対象となる人物に対して評価や判断を行う場合には、入手できる情報から判断します。どのように認知がされるのかはいろいろな学説がありますが、詳しい情報、自分の関心の高い情報があるほど印象の形成は早いし、また精緻になっていくということはほぼ共通です。ですので、そもそも誰が売っているのかを書かないのでは、まずいですね。

2. 単純接触効果

ザイアンスという学者が提唱した概念で、接触頻度が高いと、好感度が高くなるというものです。これを証明するための実験では人物の写真も使われ好感度はあがったようです。ですので「誰が売っている」という情報(経営者やスタッフの人物画像も含め)を、接触させることで、好感度が増す可能性はあると考えます。これは例えば、WEBサイトの端にそうした情報をさり気なく掲載しておくことで意識してもらうということでもよいと思います。なお元々好意を持てない類の人物に対してもこの概念が有効なのかは議論が分かれるようです。

3. 類似性-魅力仮説

これは自分自身と似ている点が多い人物に対しては魅力を感じやすいという概念です。出身地や仕事、学歴、地位や価値観、考え方が似ていると好意が増すそうです。これは誰もが実感できることだと思います。

4. 写真も大事! 外見について

ウォルスターらが提唱した概念です。これは簡単にいうと「外見がよいと好感度が上がる」というものです。もちろんどのような外見をよいと思うかは個人差がありますが、それが合致した場合は、好意的になってくれるわけで、まだ出会っていない顧客、対面では告知できないスタイルでビジネスを行っている場合は写真の掲載が好感度を増す可能性もあるということです。動画などに自分が出る場合、身だしなみや服のセンスも外見をよく見せるためにはある程度は必要ですね。 また自己開示の観点からもWEBサイトでプロフィール画像を見せることはマイナスにはならないと個人的には考えます。

5. 自己開示

ジェラードが提唱した考え方です。自分自身がどんな人間であるか、短所と思えることでもオープンにすることは親密性を増すことがわかっています。このことも我々は言われなくとも実感できますね。これは会う回数が増すほど深まることもわかっています。ですので、ブログなどで繰り返し自身についての情報を発信することは親密さを増すのに有効だということです。 また自己開示の幅と深さということで比較すると、何かの点についてより深く開示したほうがより好意度は増すそうです。

6. 優秀なだけでは好意は減少するかも…

アロンソンという研究者によると、秀才と思しき人が、何か失態をすると好意度が増すそうです。ちなみに凡人は失態をすると好意度は減少します。このことも日常においてよくあるように思います。 ビジネスに活かすとすれば、売る側(例えばサービスの提供者)は何らかの点において顧客より優れているわけですから、ちょっとした失敗談なども、ある意味効果的だということです(でもおっちょこちょいな失敗をする医者の話はいだだけないですが)。

7. マッチング効果仮説(釣り合い仮説)

これは恋愛において、美男美女に惹かれることは当然あるが、実際につきあうのは同じ外見レベルだと思う相手を選ぶというもの。バーシャイドらの提唱した概念です。そうでない場合は外見以外の異なる長所で釣り合うようにしているとのこと。 個人的にこれは、「類似性-魅力仮説」の変形バージョンのように捉えれば応用が効くのではいかと思っていまして、助言するときは意識しています。たとえば、初心者がものを教わるときは、最高レベルの人よりは、自分よりちょっと先に始めたぐらいの人に聞くほうが抵抗がないですよね。そんな感じです。 以上ですが、いかがでしょうか。他にも最新の知見はあると思いますが、ビジネスでは上記を意識しておけば十分でしょう。経営者や社員の人となりを伝えることは、大切なことが理解していただけたかと思います。ぜひ積極的にどんな人間が事業を行っているのかをアピールしましょう。

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