SWOT分析/クロスSWOT分析を使った就活向け自己分析の具体例(パワポテンプレあり)

SWOT分析は、企業の戦略を考えるときに使う経営のフレームワークです。使い勝手がいいんで最近は個人でも使う方が多くなってきました。特に就活や転職で自己分析には向いていると思います。とはいえ、何も考えずに企業用のフレームワークを個人に使うのは無理があります。ここでは、個人が就活用にSWOT分析を行うときのコツを明確にした上で、面接にも役立つようクロスSWOT分析までを事例つきで解説しました。ぜひお読みください。

個人のSWOT分析 就活での失敗を防ぐ4つのポイント

SWOT分析は切れ味のよいハサミのようなもの。シンプルで使い勝手はいいんで、だれでもそれなりの図が描けてしまいます。でも、それが本当に役に立つかは別です。

就活、転職でSWOT分析を使う時、意識していたただきたいことがあります。以下の5点に注意して書きましょう!

  1. 外部環境は志望する「業界」か「企業」を想定する
    就活学生にとっての外部環境は、特定の企業、特定の業界のどちらかを想定してやってください。漠然と始めると混乱します。

  2. 強みと弱みは相対的なもの、外部環境しだいで変わります
    外部環境を、これからエントリーする特定の企業1社としたとき、あなたの強みと弱みはA社とB社では変わる可能性があります。A社では強みでもB者では弱みということもあります。

    (例)私(管理者)はパソコンが得意で少々はプログラムも書けました。
    食品卸の中小企業A社では、パソコンに詳しい人は社内に皆無だったので、私のIT能力は「強み」でした。しかしIT系のベンチャーB社で、私程度のITスキルは社員としては当然持ってるべき最低限のレベルでした。ゆえにB社で私のITスキルは「弱み」となりました。

  3. 強みと弱みは、あなたの資質のなかで成果につながるものを書く
    笑顔が素敵、ほがらか、人当たりがよいなどは、特定の業種(接客とか?)を除き「強み」になりえません。何かしら、仕事上の成果につながるものを強みに書きましょう。

  4. 目的を明確にして始める
    就活でSWOT分析クロス分析を使うなら、「面接選考」の優位性確保が目的とすべきです。面接を突破せずして内定は出ませんから。面接でのトークを意識してSWOT分析をやっていきましょう。

以上に注意してSWOT分析をすれば失敗することはなくなります。

そもそもSWOT分析とは?

企業の事業戦略を検討する際に使う本家のSWOT分析は、別の記事に詳しく書いています。
SWOT分析・クロスSWOT分析|例文付きパワポ・テンプレート(フリーDL/登録不要)

SWOT分析を、就活の自己分析に使う場合、4つのマス目は次のような意味を持ちます。

就活用 個人のSWOT分析とは?
企業の外部環境と内部環境について、強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) の4つに分け分析するツールです。 個人で就活/転職用に使う場合、4項目は以下のことを意味します。

  • 強み (Strengths):受けたい会社や業界における自分の強み
  • 弱み(Weaknesses):受けたい会社や業界における自分の弱み
  • 機会 (Opportunities):受けたい会社や業界のポジティブなものごと
  • 脅威 (Threats):受けたい会社や業界のネガティブなものごと
(目的に対して)ポジティブ (目的に対して)ネガティブ
内部環境 強み (Strengths) 弱み (Weaknesses)
外部環境 機会 (Opportunities) 脅威 (Threats)

SWOT分析をやってみよう!

では実際に個人の分析をしてみましょう! 

前にも書きましたが、就活における自己分析の目的は、面接でよいコミュニケーションができるよう、そのための自分の武器を見つけることです。これは意識しておいてくださいね。

今回は学生のAさんがS社を受ける場合のSWOT分析例です。ここでは外部環境=S社ということで進めます。

S社は、アルコールや清涼飲料の大手S社(◯ントリー)。ここの選考を受けると仮定し、最初にS社の機会と脅威を予想し記入します。その後、自身の強み、弱みを書いていきます。

強み、弱みはゼロからひねり出すのは大変なので、ネタとなるリストを掲げておきます。外部環境に応じて、以下の項目について一つ一つ該当するものを書いていけば強み弱みはすぐに埋まります。

  1. 年齢
  2. 健康
  3. 学歴
  4. 勉強面(得意科目、卒論研究テーマ)
  5. 語学力/留学
  6. スポーツ
  7. 趣味
  8. ITスキル
  9. 対人関係のスキル(協調性、リーダーシップ)
  10. レジリエンス(忍耐強さ、タフネス)
  11. 経験(頑張ってやり遂げた、苦労した、珍しい経験)
  12. ものごとに取り組む姿勢
  13. 価値観/世界観
  14. 教養

ではその例です。

個人でのSWOT分析 記入例

強み (Strengths)
•サッカーで鍛えた頑健な体
•卒論は「起業について」。ベンチャーでバイトして経営者を間近で見た
•企画が得意
•TOEICは600点
•食べることは好き、スイーツと清涼飲料が大好き
•部活では常にNo.2として補佐役

弱み (Weaknesses)
•酒が飲めない
•留学経験は無い
•ITスキルは人並み
•リーダーシップ性が不足

機会 (Opportunities)
•飲料は基本的欲求なので不滅
•国内では売上、シェアとも1位
•M&Aを積極的に行い世界規模で躍進中
•個性や開拓精神を尊ぶ社風
•社長はコンビニ業界で成功を収め知名度・求心力が高い

 脅威 (Threats)
•国内の人口減により市場は縮小傾向
•清涼飲料では競合のアサ◯ビールG、伊藤◯との競合が厳しい
•コンビニ・コーヒーが急成長
•消費者の嗜好の変化が早い
•同業社は医療、化学などへの多角化を着々と進めている

以上を就活用SWOT分析テンプレートに展開したものが以下の図表です。SWOTの具体例です。

以上のように書いていくと、受ける企業のこと、あなた自身のことが、頭の中でリンクしながら深まっていきます。ぜひ、あなたも以上を参考にSWOT分析をやってみてください。このSWOT分析図はパワーポイントで作成しています。元のパワーポイントのファイルはボタンをクリックすればダウンロードして使えますのでよかったらどうぞ。

就活転職の個人向けSWOT分析 例文入りテンプレート
無料ダウンロード パワーポイント(拡張子ppt)

個人のクロスSWOT分析~上級編~

SWOT分析だけでも結構、やった感はでるのですが、これで終えてはもったいないです。上級のクロスSWOT分析もやってみましょう。やり方は簡単です。

企業戦略を考えるのと同じです。先ほど書き出した強み、弱み、機会、脅威をクロスSWOT分析のシートに転記します。

転記が終わったら、4つのマス(機会✕強み、脅威✕強み、機会✕弱み、脅威✕弱み)を以下の通り埋めていきます。

個人用クロスSWOT分析の書き方
  1. 機会✕強み
    企業の「機会」に対して、自分の「強み」を活かすために行いたいこと
  2. 脅威✕強み
    企業の「脅威」に対して、自分の「強み」を活かすために行いたいこと
  3. 機会✕弱み
    企業の「機会」に対して、自分の「弱み」が足を引っ張らないよう「弱み」を克服する、もしくは「弱み」をカバーするために行いたいこと
  4. 脅威✕弱み
    企業の「脅威」に対して、自分の「弱み」が足を引っ張らないよう「弱み」を克服する、もしくは「弱み」をカバーするために行いたいこと

完成例は以下のようになります。

就活転職の個人向けSWOT分析 例文入りテンプレート
無料ダウンロード パワーポイント(拡張子ppt)

ここまで描くと、面接も突破できる感じが出てきたのではないでしょうか? 次は、面接時のトークも考えてみましょう!

クロスSWOTをさらに活かす! 面接用のメモ追加

いちばん大事なのは面接です。ここでは、せっかくわかったクロスSWOT分析の結果を面接時の受け答え用に、文章化しておきましょう。クロスSWOT分析で書いた、機会✕強み、脅威✕強み、機会✕弱み、脅威✕弱み、について、それぞれ一つずつでよいので、面接時に対応策として考えていることをメモします。

自分が実行可能な、具体的な施策を追加してください。採用担当の方に対して自己アピールできるようにするためです。自身の強みを、企業の状況に合わせ、活かしていく具体的な対応方法まで考えていることを伝えれば、かなりの説得力が出ます。仮にそこまで発言する機会がなかったとしても、目に見えない自信となってくれると思いますよ。

例として以下のようなことを書いてみました。

クロスSWOT分析の結果を用いた面接トーク用メモ 記入例

強み×機会
「入社したら社内で、企画を提案できるよう説得力をつける」
対策→説得力をつけるため「◯◯」という本を買って読んでます

弱み×機会
「急成長期、激動期の企業経営について知るため読書する」
対策→御社のような変革期の企業経営を知るため「◯◯」という本を買って読んでます

強み×脅威
「清涼飲料やスイーツについて、素人を超えられるよう専門知識を増やし、飲食経験を増やす」
対策→清涼飲料やスイーツについて整理分析できるよう毎週、著名なお店を周り、ノートに記録しています

弱み×脅威
「オフィスソフトの資格を取り劣等感を払拭する」
対策→ITスキルに自信がないのでMOSというオフィスソフトの資格の勉強をしています

完成形は、このようなイメージです。お疲れ様でした。これらをご参考にしていただけると幸いです。


強みについてもっと深く知りたい方へ

また、自分の強みについてもっと知ってみたい人は、以下の記事をご覧ください! 強みとは何か、どうすれば見つかるかについてかなり詳しく書いてます。

自分の強み 診断 | 診断テスト3種と自己分析法2種《2018版》
自己分析 強みの見つけ方|強み分析テンプレートを無料でダウンロード可

おすすめの本

自分の強み・弱みの分析の仕方、活用の方法、そして企業研究のことまで書かれています。個人のSWOT分析に興味があるなら見てみてください。