漢文)百戰百勝、非善之善者也、不戰而屈人之兵、善之善者也。 訳文)百戦百勝は最善の方策ではない。戦わずに敵の兵を屈服させることこそ最善の方策である。ちょっと自分には難しいですが、少なくとも、著者ほどの人物でも、それだけ苦労しているのだから、自分の周りにそんな連中がいても仕方が無いなと思えました。だって著者はシンガポール大学院の教授であり、元参議院議員、内閣府大臣政務官、ハーバード大学研究員などなど煌めく経歴の持ち主なのです。 想像するに、著者の田村耕太郎氏の職場の「アホ」は、たぶん世間的には超エリートのはずですよね。少なくともハーバード大とかに勤務している時点でアホであるはずがありません。本当のバカがいるはずはありません。それでも、自分と似たような苦労をせざるを得ないということは、まあ「人の性」ともいうものかとも思えたのです。 人として生きていく限りはしょうがないのかなと…。 心に響いた内容を箇条書きにしました。
- 他人とのいざこざで人生を浪費するな
- 厄介な無駄なプライドを捨てよう
- 蒸し返すな
- 相手にやられたふりをしろ
- 耐えて耐えて耐え抜いた人が勝つ
- 腰の低い人ほどデキる人が多い
- 淡々とこなすものが最後には勝つ
- 人生はあなたが主役
- アホではなく自分と向き合い、己の目的に沿って生きよ
貪:むさぼり・必要以上に求める心
瞋:怒り・
痴:おろかさ、愚痴
さらにこの源は、みな「痴」だとか。 痴は物事を正しく認識し判断できないこと。まさしく文字通り「愚かな人」のこと。真理に暗い人を指すのです。 こうした説法を聞くうちに、本当の愚かな人とは、アホを相手にしている(くよくよしている)自分自身のことだと思ったのです。 世の中には自分が見てアホだと思う人は、どこの誰でも存在すると思うのです。それがきっと真理なのです。 そうした真理に気づかず、腹を立て右往左往してしまうのは、まさしく愚かなことなのですね。 真理に逆らってもうまく生きることはできません。アホな人を相手にしたら「愚か」であることを肝に銘じたいと思いました! ついでに似たコンセプトの本をもう一冊購入しました。こちらも掲載しておきますね。