ブログを書く場合なるべく自己を開示したほうが有利であるということは、以下のブログで説明したとおりです。
ブログ プロフィール文の書き方|なるべく詳しく書いたほうがよい心理学的7つの根拠とは?
ここでは自己開示すべきメリットをおさらいした後に、書くことをリストアップするのにおススメの方法を説明します。
自分を開示する目的とは
開示するのは意味なくやるわけではありません。ビジネス上の目的があります。そのことについて説明します。
(A)客質の向上
客質とは造語で、客の質を表します、総合的にみてその顧客は、あなたにとってよいお客さんなのか、悪いお客さんなのかを表します。ビジネスも基本は人間相手なので売上の額にかかわらず相性のいい人、悪い人はいますし、理念や志をどれだけ理解してくれているかも重要です。しつこい客、手間がかかる客は避けたいのが人情です。
とにかく自分にとって嫌な客が来ないようにし、好きな客がなるべく多く来るようにする、これはとても大事な目的です。
自分の提供する商品やサービスを売るため、自己の経験・才能を伝える
自分が扱っている商品やサービスを売るのにあたり、絶対お客に知ってもらっていたほうがよいことがあります。一つはの習得に関する努力です。習った経験、修行した経験、そのためにわざわざ○○へ行った。長い年月かけて、何かをやった、・・・などです。
もう一つは、客の気持ちがわかるという根拠です。よくあるのは、自分も実はそれで悩んでいた、苦労した、反対に喜びを知っている、大好きだ、家族にいるといったことでも結構です。
また一般的に誰もがすごいなと思うようなことも、自慢に見えないように書きましょう。別に賞を取ったとかだけでなくとも結構です。こんな優しさを持っているでもいいわけです。
(B)共感を得るため、弱みを伝える
人は、別項目で説明したように自分と似たところがある場合、親しみが増します。ここでは優れた面よりも劣っている面とかのほうがより共感を得やすいです。これは経験的におわかりになると思います。
(C)応援をもらうため過去・現在・未来(これから)を語る
ビジネスで目指すことが、社会貢献性の高い事業の場合、客以外の方に向けてあなたの未来への望みを語るということはインパクトがあります。その場合は、未来だけでなく過去と現在も語るのがコツです。
- 過去はこうでした。だから○○を目指すことにしました。
- 現在はそのためこうして努力しています。
- 未来は、こうしたいと思っています。うまくいくとこうなるはずです。
というような書き方がよいでしょう。
(D)世界観を共有するため
他人を巻き込む、ファンとしていく場合に、世界観を知ってもらう、感じてもらうことが重要になる場合があります。
誰しも人間は理想とする価値観や態度への憧れを持っています。これは「世界とはこういうものだ」「こういう世界であってほしい」というものです。小説やアニメはこのあたりを巧みに描き人々を巻き込んでいきます。それはかっこよさ、ファンタジー、デザイン、愛、平和といったものかもしれません。客からみて理想としたい、憧れるような世界観や価値観を提示したときに凄い支援力となります。
自分を知る方法
では目的を理解した後で、自分のことを表現することを決めたとしたら次は何をしたらよいでしょうか。そうです。自分のことをまずはよく知ることです。方法は3つあります。自分史を書く、人に聞く、アセスメントツールを使う、です。それぞれを順番に説明します。
(1)自分史
わりと最近では時間に余裕のあるシニアの方が人生を総括するという意味合いで書かれることが多いので、ポピュラーになってきました。ですが、本来、いさゆる「歴史」を学ぶ意味は、現在と未来をよりよく生きるためであると聞いたことがあります。私もそう思います。若いときにどんどん書いて使いましょう。
書き方は簡単で時系列に、自分の人生に起こったことを書いていくだけです。
ただいきなりでは大変なので、思い出しやすいように最初に年齢、西暦、和暦、学校名・学年、会社・部署・年数をせいりするところからスタートすると楽です。
次に書く内容ですが、とにかく思い出せるものは全て書くのが大事です。箇条書きで結構です。勉強、部活、習い事、家族、趣味、遊び、知人友人、仕事、衣食住、健康状態、病気、気になった社会の動き・事件などです。
年齢ごとの平均的な日常と、印象に残っているできごとを両方とも書いてください。できごとについては、5w1hを忘れずに。また自分の感情がどうであったか、現在への影響も記してください。
- 最初に年齢、学校・仕事・結婚など目盛りを入れる
- 箇条書きで羅列
- 記憶しているできごとの事実と感情、影響を書く
- 人間関係を書く
- 学んだこと、業務内容を細かく書く
文章量はA4(1枚1000文字程度)で10~15ページぐらいでしょうか。これは年齢にかかわらず書けると思います。
自分史を見ながら
ひととおりかけたら、以下の7つのことを、自分史を見ながら該当することがないか確認してください。あったら、自分史に追加してください。
- 「賞・成果」表彰や普通ではないと思える成果
- 「能力・才能」最初からできたこと、努力して身につけたこと、努力したけど見に付かなかったことを書く
- 「得意・強み」予想せずうまくいったこと、なぜかうまくできてしまう、なってしまうこと。
- 「弱み・弱点」いつも失敗しがちなパターン。シチュエーション。
- 「他人の評価」人から言われたことば。納得出来ないこと、不本意なことも大事。
- 「世界観・価値観」その年令のときに、志向していたもの、憧れていた世界観や価値観
最後に自分の人生全体をみて何かのパターンが見つけられないかを観察し、あれば自分史の最後部分または別紙にまとめる。これが最も重要です。
- 自分の成功・勝ちパターンは?
- 自分の失敗・負けパターンは?
- 自分が幸せを感じられるパターンは?
- 自分が不幸せを感じられるパターンは?
人に聞く
自分のことを完璧に自分だけの力で知ることは困難です。他人に確認したほうがよい場合も多々あります。できれば複数の人にあなたはどんな人間かを聞いてみるのはよいことです。最近では、専門のカウンセラーやコンサルタントもいますので合わせて実施するとよいと思います。
アセスメントツール
質問票やwebテストで自分のことをしることができるアセスメントテストも、良いものであれば大変参考になります。以下のものはおすすめです。全て日本語で受けることができ、結果も日本語で説明されます。
Realise2
http://positiveinnovation.org/realise2/index.html
R-CAP
http://r-cap.riasec.co.jp/
CLIFTON STRENGTHSFINDERR
https://www.gallupstrengthscenter.com/Purchase/ja-JP/Index
以上です。ご参考になれば幸いです。