Step5 記事の書き方

第5ステップでは、第1、第3ステップでリストアップした記事テーマ(ネタ)に基づいて、記事を書いていくための方法を説明します。 記事を書くためのネタは十分に出せたと思います。次はそれをどうやってブログの記事にしていくかです。ネタがあっても、きちんとした記事を書くのは面倒だという人もいれば、ネタさえあれば、どんどん書き進められるという人もいるでしょう。 これからの説明は、どちらの方にも役に立ちます。最も効果的にメッセージを伝えるのに役立つ『ストーリー』を使った書き方を説明しています。あなたらしさを出し、しかも感情に響き印象に残る文章となります。ではさっそく説明に入りましょう。

読者に伝わるブログ記事を書くための条件

方法を説明する前に、ここでビジネス・ブログの記事を書く上で大事な点を確認しておきたいと思います。

わかりやすくて、ためになる

これはいうまでもありませんね。見込み客に役立つこと、そしてそれが伝わるようわかるやすく書かれていることは大前提です。

顧客視点

これは文字通り顧客の視点で書くということです。大事なのでよく言われることですが、簡単ではありません。どうしても「売るにはどんな記事がいいのか」と考えてしまいがちです。そうではなく、どんな記事を読んだら「この人に聞きたいっ!」と思えってもらえるかを想像せよということです。 「自分の悩みを理解してくれて、きちんとアドバイスしてくれる人が、いたらいいのに!」とネットで情報を探している人が、「この記事を書いてる人なら、わかってくれそう!」と思ってくれるかが勝負なのです。

オリジナリティ(独自性)

加えてもう一つ大事なことは「オリジナリティ」(独自性)です。あなたにしか書けない記事を提供するということもビジネスでは大切なんです。顧客視点ははずせません。ですが、似たような情報は、他の誰かも発信しています。 ですので『あなたらしさ』も含めて伝えることが必要なのです。そのプラスアルファが、最終的に「あなたから買いたい顧客を増やすこと」につながっていくと思ってください。 まとめると、記事を書く上では「わかるやすくためになること」「顧客視点」、そして記事を通して何らかの「オリジナリティ(独自性)を感じてもらうこと」が重要なのだということを覚えておいてください。

どうすれば条件を満たした伝え方ができるのか?

では、どうしたらそうしたことを満たした記事が書けるのでしょうか。既に述べた3点について配慮しながら書くというのは大変そうですね。私もかなり試行錯誤しました。いろいろな文章法やブログの書き方を研究しましたが、結論的には、一定のひな形にそって書くのがよいことがわかりました。 伝わるための条件を満たしたパターンを覚えてしまえば、迷わずに早く書け、しかも確実に伝わる率が高まるからです。いろいろなパターンが可能だとは思いますが、ここでは「ストーリー」という文章の形式を使ったひな形(テンプレート)を紹介したいと思います。私が試行錯誤の末にまとめたものです。

ストーリー形式の書き方

こちらで紹介するストーリーという表現形態は、文章を使った表現手法の中で最も効果的だとされています。ハリウッド映画に代表されるエンタテイメントの世界ではストーリーテリングと呼ばれてます。面白いストーリーを創るためのメソッドがあり、日々研究され進化していっています。 また経営学の世界でも同じです。ハーバード大学のビジネススクールやロースクールで行われているケースメソッドという教育方法はストーリーを主体としたものです。 童話や神話も同様ですね。例えばイソップ物語に出てくる『アリとキリギリス』。小さな子供に「勤労の大切さ」を説いても、たぶん理解はしてもらえません。でもストーリーを読み聞かせることで「怠けないでまじめに働くのが重要だ」と学ばせられます。 読者が苦労せず、すんなりとそこから何かを学ばせることができるのがストーリーという表現法のメリットです。これを利用しない手はありません! また、読者はこのストーリー形式の文章を読むことで、自然に感情も動かされます。その結果、書き手に親しみさえ感じてくれるようになります。またそのサイトを訪れ、また読みたいと思ってくれるようになります。手間はかかりますが、十分に価値のある作業なのです! さて、そのような素晴らしいストーリーという形式ですが、事実を時系列に並べるだけではいけません。小学生の絵日記や作文のようになってしまいます。ビジネス目的としたブログ記事用に加えるべき要素がいくつかあります。それを考慮したビジネス用のストーリーの書き方を紹介します。 内容的にはビジネスに使いやすい「問題解決(マイナスからゼロ)」、「目標達成(ゼロからプラス)」といった流れにしてます。ビジネスには一番使いやすいのでそうしています。以下のような5つの要素を順番に並べればできあがります。具体的な方法はこの後説明します。
ストーリー形式の文章の書き方   ? 解決策を知る前の状況 解決策を知る前の、当事者の客観的な状況、行動、感情を書いてください。その方の悩み、不満、葛藤などネガティブな感情部分も書いてください(推測でもOK)。   ? 解決策を知ったきっかけ ここがドラマの始まりです。どのような経緯で解決策を知ったのかを忘れずに書きましょう。また解決策を実行する決断をした理由も必須です。当事者はどんな意思決定をしていったのかという過程は大事です。   ? 解決策の実行後 リアルな結果を可能なら数字で書きましょう。また当時者の心情、状況の変化も報告してください。   ? あなたの解説 プロとしての客観的な解釈を書いてください。その結果をもたらした理由も書きましょう。ロジカルにわかりやすくです。ここで独自の視点、他人は気づけない観点で語れるとオリジナリティ度がアップします。   ? ?あなたの本音、感情 専門家としての意見を?で書いたあとで、あなたの素直な感情を表現してください。「嬉しい/悲しい」「好き/嫌い」といった気持ちの表現で結構です。当事者があなたであれば、存分に語りましょう。またクラインアントや他人が絡んでいる場合は一定の配慮を忘れずに。

事例やエピソードの集め方

さてストーリーが大事なこと、そして書くべき内容を理解していただけたかと思います。あとは、テーマにあった事例やエピソードをいかに用意するかです。探す対象としては?から?があります。このなかからチョイスしましょう。
事例やエピソードをどこから探すか? ? ?自分自身の体験、自分が関与した体験 ? ?顧客の体験 ? ?その他の知人の体験 ? ?メディア(本、雑誌、新聞、テレビ)からの引用
最もおすすめなのは、「?自分自身の経験」または「?顧客の経験」です。本やテレビなどもいいですが、その場合はできるだけ意外性を感じさせるものがいいでしょう。そうすればインパクトが出ます。 なお、ネット記事からの引用はお進めしません。誰もが引用するので、オリジナリティが出にくいです。ヒントにするにとどめ、その情報ソースを調べて出典元を当たってみるのが賢明です。 ビジネス関係のブログであれば、あえてスポーツの世界や芸術の世界、またはビジネス以外の小説やドラマ、漫画から引用するのもおすすめです。そのギャップが大きいほど効果は高いと思ってください。 ストーリーの核となるエピソードの選択こそが最もオリジナリティを出せるところです。がんばりましょう! 適切な例を挙げられれば読者は必ず評価してくれます。珍しい変わったことを無理に探すことはありません。等身大のもので大丈夫です。 クライアントの事例が少ない場合は、本やテレビで見つける方法もあります。あきらめないで探しましょう。自分やクライアントの例を使うにしろ、メディアから拾うにしろ結局、独自性のあるコンテンツを用意できるかは、日々、いかにアンテナを立てておくかで決まります。ネタ帳を作ってコツコツと記録していくことを推奨します。

集めたストーリーネタの有効活用の仕方

使えそうなストーリーを見つけたら、ネタ帳にこまめに記録して欲しいと述べましたが、もう一つ、やるとよいことがあります。 ブログ記事にする前に、Facebookやメールマガジンなどで発信してみるということです。「本日こんなことがありました。それは~」みたいな感じです。一度文章化しておけば、ブログ記事を書くときに、とても楽だからです。 また情報発信することで文章力も鍛えられます。文章を書くのは楽器の練習やスポーツと同じなので、書く頻度を多くしたほうが早く上達します。そうした意味で、何かよい事例やエピソードを見つけたら文章化して発信するというのはおすすめです。

記事テンプレートの紹介と使い方

お待たせしました。では記事を書くのに役立つテンプレート(ひな型)を紹介します。 文例の列を見れば、どんなふうに書けばよいかだいたいおわかりになると思います。 テンプレートは3種類用意しました。これらをうまく使い分けて記事を書いてみてください。次の「テンプレートの使い分け」にしたがって適したものを使うようにしてください。 なお、絶対にこのテンプレートを使わなくてはいけないということではありません。ストーリーを取り入れられればそれで結構です。慣れたらぜひ独自のひな形を考えてみてください。 テンプレートの使い分け
ステップ 使用テンプレートの種類
第1ステップ USP型記事テンプレート
第2ステップ 不要(第2ステップのなかで説明済み)
第3ステップ 問題解決型記事テンプレート、または標準テンプレート
その他 標準テンプレート
では、3つのテンプレートを紹介します。これを見ながら記事作成にチャレンジしてみてください。

A 標準テンプレート

読者に、何かについてのストーリーを記事として伝えたいときの一般的な雛形です。
パート 内容 文例
導入 問題提起 ◯◯◯のことを書きます
本文への誘導 今回は◯◯◯が成功(失敗)した方のお話をシェアしたいと思います。
  ストーリー 登場人物と状況の紹介 △△さんは、~といった状況でした。~のことで大変困っていました。
解決策を知る前 (状況、行動、気持ち) 眠れない日もあったそうです。
解決策を知ったきっかけ (経緯、決断した理由) あるときその方は・・・を知りました。○○の紹介です。やるしかないと思って始めたそうです!
解決策を実行した結果 (状況、行動、気持ち、ベネフィット) 勇気を出してやった結果、お客は・・・となりました。
解説   この事例は・・・
あなたの意見と感情 私は…だと考えます。~については本当に感動しました。
まとめ 今回は◯◯◯についての事例を紹介しました。参考にしてください。

B 問題解決型記事テンプレート

「第3ステップ 購入までをガイドするコンテンツ」のためのテンプレートです。なお、問題解決的な部分が少ない場合は、「標準テンプレート」をお使いください。
パート 内容 文例
導入 問題提起 ◯◯◯のことを書きます
共感と理解 これって、□□□ですよね!
解決策の予告 そうした悩みを、解決する方法が実はあります。
本文への誘導 今回は◯◯◯を解決する方法をご紹介します。
解決策提示 原因説明(読者がわかっていることなら省略) この原因は△△△だってご存知でしたか?
解決策の紹介 △△△を解決するには◇◇◇という方法があるんです。
理由の説明 なぜ解決できるかというと・・・
解決策の特徴やメリット 他の方法と比べて特徴は・・・。メリットは・・・・です。
ストーリー 登場人物と状況の紹介 事例を紹介しましょう。
解決策を知る前 (状況、行動、気持ち) 私(お客)は・・・でした。
解決策を知ったきっかけ (経緯、決断した理由) あるとき私(お客)は・・・を知りました。 やるしかないと思い始めました!
解決策を実行した結果 (状況、行動、気持ち) その結果、私(お客)は・・・となりました。
解説   この事例では・・・
意見と、あなたの感情 私は…だと考えます。~については本当に感動しました。
成功の条件 でも、……がきちんとできることが条件です。よろしいでしょうか
未来の情景 あなたも、これをやれば、うまくできます
行動の推奨 さっそく明日から○○をやってみてくださいね!

C USP型記事テンプレート

「第1ステップ USPとなるコンテンツの準備」では書き出したUSP を3~5つにまとめました。そこに集約できなかったテーマ(ネタ)は独立した記事にすれば有効活用ができます。以下はそのためのテンプレートです。
パート 内容 文例
導入 問題提起 選んでくれる理由◯◯◯について書きます
共感 こういうことってありませんか?
解決策の予告 当社では実は~なのです。
本文への誘導 今回はそれについてご紹介しますね。
USP提示 ??? 特徴・強みの紹介 弊社の商品は◇◇◇という特徴があります
??? メリット、ベネフィットの説明 顧客からは△△△となったと感謝されます
??? 理由の説明 それができる理由は・・・だからです
??? 当社しかできない理由 他社がやらず当社だけができるのは・・・
ストーリー 登場人物と状況の紹介 事例を紹介しましょう。
解決策を知る前 (状況、行動、気持ち) 私(お客)は・・・でした。
解決策を知ったきっかけ (経緯、決断した理由) あるときお客は・・・を知りました。 やるしかないと思いったそうです!
解決策を実行した結果 (状況、行動、気持ち) その結果、お客は・・・となりました。
解説   この事例では・・・
意見と、あなたの感情 私は…だと考えます。~については本当に感動しました。
成功の条件 でも、……がきちんとできることが条件です。よろしいでしょうか
未来の情景 あなたも、これをやれば、うまくできます
行動の推奨 さっそく明日から○○をやってみてくださいね!
ブログへ記事を投稿する場合、カテゴリー名称は以下を参考にしてつけてください。
N.o 購買プロセス カテゴリー名の例
1 潜在ニーズ(ニーズ) お役立ち情報
2 顕在ニーズ(ウオンツ)
3 解決策の検討比較
4 解決策の選定
5 購入後 購入者様へ、利用者様へ
6 その他 お役立ち情報

おわりに

以上で講座の本編は終了です。ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。以上を参考に実際に記事を書いていってみてください。 ご健闘をお祈りいたします。