ブランドの種類、タイプ

マーケティングで最も重視されている「ブランド」について、その種類(タイプ)をまとめてみました。

ブランドは当初、ビジネスの場面で、商品の出所を識別するために考え出されました。ですが、ブランドという概念は利便性がよいためか使われる場面も多くなってきています。今や「個人」「地域」「非営利組織」「国家」にまで使われるようになっています。

またビジネスにおいても単純に商品やサービスの名称としてではなく、流通形態の種類を表わす「NB」「PB」といった用語まで登場するようになりました。ここではそうしたブランドの種類について整理して述べます。

ナショナル・ブランドとプライベート・ブランド

これは、階層ではなく商品開発元の分類法です。スーパーやコンビニなど大規模な小売チェーン店で扱われる一般消費財に対して使われます。

全国的に名前が知られている「メーカー」が開発元となっている商品をナショナル・ブランド(NB)といいます。
またそれに対して大手の卸問屋や、小売チェーンといった「流通業者」が開発し販売しているブランドをプライベート・ブランド(PB)と呼びます。

なお開発といっても、PBの場合は商品の企画までです。製造自体は外部の専門メーカーに委託します。委託先がナショナル・ブランド(NB)を作っている有名メーカーであることはよくあることです。

プライベート・ブランド(PB)は流通業者にとって大きなメリットがあります。自社店舗の顧客ニーズにあった商品を開発するので、独自色を出せますし、利益も多くとれます。

しかし、店に並ぶプライベート・ブランド(PB)が多くなりすぎると消費者の選択肢が減り購買の満足度が経る可能性があります。このあたりの兼ね合いをどうするかがPB導入の際は検討事項となります。

パーソナルブランド(自分ブランド、個人ブランド)

企業で持ちいられてきた「ブランド」の概念を一人一人の人間にあてはめたものです。おもに個人の存在感、社会的影響力を高めることを目的として、欧米を中心に徐々に広まってきました。日本ではピーター・モントヤらの『パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す』や、トム・ピーターズの『サラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ!』などの書籍の刊行が、自分ブランドの使われるきっかけとなったようです。

基本的には、企業の行っているブランディングと同じようにやっていきますが、個人ベースとなると、容姿、服装、身だしなみといった外見を整える事、適切な自己開示や自己呈示を含むコミュニケーション面が重視されます。

特に企業では無かった個人の経歴、人生観や世界観、趣味や志向性、ライフスタイルといったものも個人ブランドの重要な要素となります。このあたりは理論化が難しく、今後の課題となっています。

自分ブランドを活用したいというニーズは、主にサービス業のプロフェッショナル(クリエイター、士業など)に多いようです。今後はこの種の専門家の育成が望まれます。

ファッション業界のブランド

ファッション業界には、「キャラクターズ・ブランド」、「デザイナーズ・ブランド」、「DCブランド」といった用語があります。業界のみでの用語ではありますが、比較的ポピュラーなのでここで取り上げて説明したいと思います。

デザイナーズ・ブランド

まず「デザイナーズ・ブランド」は、ファッションデザイナー自身が個性を活かして作った比較的高価な服飾のブランドです。ブランド名とデザイナー名は同一であることが多いです。ジョルジオ・アルマーニ、ヴィヴィアン・ウエストウッドが有名です。

キャラクターズ・ブランド

「キャラクターズ・ブランド」は著名なデザイナーの個性を活かし、別のデザイナーがデザインを行っている場合に使われます。シャネルやグッチ、クリスチャン・ディオールが有名です。著名なデザイナーが引退した後は流れとして、「キャラクターズ・ブランド」になっていくことが多いようです。

DCブランド

最後に「DCブランド」です。これは両者を一緒に表現したもので、デザイナーズ&キャラクターズ・ブランドの頭文字をとったものです。1980年代に国内でブームとなり松田光弘、菊池武夫、三宅一生、川久保玲といったファッションデザイナーが活躍しました。

ただしこれは日本で起きた一過性のもので、現在では「DCブランド」という呼び方をする人はもういません。
今回はブランドの種類についてまとめてみました。参考になりましたら幸いです。

「ブランド」におすすめの本

「こんなもの誰が買うの?」がブランドになる 共感から始まる顧客価値創造

『「こんなもの誰が買うの?」がブランドになる 共感から始まる顧客価値創造』

著者: 阪本 啓一
出版社: 日本経済新聞出版社
出版日: 2017-09-09
ASIN: 4532321689
ISBN-10: 4532321689
ISBN-13: 9784532321680





「ブランド」に関する関連記事一覧

  1. ブランド入門|ブランドとは何か?
  2. ブランドの役割と機能
  3. ブランドの種類
  4. ブランド階層(企業ブランド、ファミリーブランド、個別ブランド
  5. ブランドと商標、登録商標
  6. ブランド・エクイティ
  7. 企業のブランド戦略
  8. 地域のブランド戦略
  9. 国家ブランド
  10. ブランドと広告
  11. ディズニーのブランド戦略|USJのブランド戦略との違いから学ぼう!